ブックタイトルきずな No.145

ページ
12/16

このページは きずな No.145 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

きずな No.145

JAなめがた広報誌『きずな』 2014.4 12ドクターレポート◆★全体運★コミュニケーション運が上昇し、人との付き合いが楽しくなる気配。出会いにも恵まれそう。ドライブにもつき★健康運★活動期。スポーツの上達が早いでしょう ★幸運を呼ぶ食べ物★もずくDoctorReport10)なめがた地域総合病院放射線部 放射線技師主任飯村 光輝Q‥新しいCT装置が導入されたと聞きましたが、そもそもCT検査というのはどのような検査の事でしょうか。A‥CTというのは、コンピューター断層撮影の略語です。装置の管球と呼ばれる部分でX線を発生させながら体の周りを回転させることで、輪切りの画像を得る検査です。検査の時には基本的に装置のベッドに仰向けに寝てもらい、放射線技師が位置合わせを行った後に、ガントリーと呼ばれる円状の輪の中でベッドを移動させながら撮影を行います。Q‥検査の時に特別な事をしたり、時間もかかるんですか?A‥いいえ、特にそのような事はありません。洋服の飾りや、金属のついた肌着があった時に着替えていただく程度で、特別な準備はありません。検査時間も十秒程度の息止めを何度かやっていただく程度です。Q‥では具体的には、どのような検査が行われているのでしょうか?A‥CT検査は骨や内臓を短時間で撮影することができます。また、頭部や胸部、腹部、手、足など様々な部位の撮影を行っています。当院では頭部のCTや胸部、腹部のCTが主な検査となります。頭では脳出血の有無を短時間で行えます。胸部,腹部のCTでは肺や気管支などに加え、肝臓や腎臓といった部位の評価も行うことができます。また、通常の検査では見分けることの難しい病変や小さな病変を診断するために、造影剤という薬を血管に注射して検査を行うこともあります。造影剤は血管を通って全身に行きますので、血管はもちろん、通常のCT検査ではわからないような血流の多い部分や逆に少ない部分がはっきりと画像に出てきます。Q‥全身の検査ができる上に、造影剤という薬を使うことで様々な情報が得られるわけですね。聞いたところによると、CT装置というのは64列とか128列とかいろいろ種類があるようですが、今回導入された128スライスCT装置はどのような特徴があるのでしょうか。A‥当院で導入した装置は64列の検出器を持っています。これまで当院で使用してきた装置が16列の検出器でしたので、単純に4倍の検出器を持っていることになります。この64列の検出器を用いて、1回転で画像128枚分に相当するデータの収集を行うことが可能となっています。また、管球の回転速度が最速で1回転あたり0.3秒と大変早く、検査の質の向上につながっています。Q‥管球というのは、先ほど説明にあったX線を発生させる部分ですね?1回転あたり0.3秒というのがすごく速いことは分かるんですが、その回転速度が速いとどのような利点があるのですか?A‥管球の回転速度が速いというのは、心臓のCT検査において非常に役立っています。心臓のように絶えず動いている臓器の撮影では、動きの少ない一瞬を狙って撮影を行います。このとき、管球の回転速度が速いと短い時間で撮影が行える、つまり、動きによる影響をできるだけ少なく抑えることができます。これまでの当院で行ってきた心臓CT検査では心臓の動きによってアーチファクトと呼ばれる画像のブレが出てしまうことが多々ありました。しかし、新たに導入されたCT装置で心臓のCT検査を行うと、アーチファクトが少なくなり、画質は大きく改善されました。Q‥なるほど、心臓のように動き続ける臓器の撮影には、大きな利点となるわけですね。他には以前の装置と比べてよくなった点などはありますか?A‥まず、以前に比べ短い時間で検査できるようになったため、呼吸などによるブレが少なくなり、画質が向上しました。高齢者の方にとっては呼吸を止める時間も短くなり、息止めの負担が少なくなったと思われます。また、先ほど説明したように非常に細かいデータを取得しているので、画質が向上しました。さらに、検査時間が短縮したことによって、患者さんの待ち時間の短縮にもつながりました。Q‥確かに、お年寄りにとっては呼吸を止めたりするのがつらい人もいますよね。あと、最初見た時は驚いたんですが、検査室の壁が他の検査室と違って青空ですよね?なぜ青空にしたんですか?A‥初めて検査を行う患者さんも最初は驚きますね。今回は検査室の雰囲気をもっと明るいものに変えようということで、青空にしてみました。患者さんからは『以前の検査室よりよくなった』『開放感があっていい』などの意見をたくさん頂戴しています。 Q‥確かにただの白い壁よりは青空のほうが明るい雰囲気になりますよね。新しい装置に、検査室の工夫といろいろ変わった部分が多いようですが、患者さんやスタッフの方からの評判はどうですか?A‥スタッフや患者さんからは以前に比べ、検査が速くなったという感想を聞きます。医師からは装置更新に伴った新しい画像配信システムについて好評を得ています。Q‥新しい画像配信の方法ですか?配信というと医師のほうでも画像が見られるということですから、私たち患者側も見られるということですね?A‥そうですね。今までは撮影した体の輪切りの画像に加え、先生から要望のあった3Dなどの画像を技師が決まった回転で作成し、配信を行っていました。しかし、これでは一定の方向でしか画像の観察が行えないという問題がありました。今回、新しいCT装置導入に伴い、先生方の診察する部屋にも画像解析用のツールを入れました。これにより、今まで決まった方向でしか見られなかった画像も先生方が自由に回転させ、観察できるようになりました。先生方からも評判がよく、『患者さんへの説明がしやすくなった。』『観察がしやすくなった』といった意見をいただいています。Q‥なるほど。確かに目の前で画像を回転させてくれたりしながら説明していただいた方がわかりやすいですよね。A‥今回導入されたCT装置により更なる検査の質の向上が図られると思います。また、私たち、放射線技師も患者さんに安心して、気持ちよく検査を行ってもらえるように一層努力していきたいと考えています。至らない点もあるかとは思いますが、ご理解とご協力をお願いします。128スライスCTと画像解析システムについて