ブックタイトルきずな No.147

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きずな No.147

JAなめがた広報誌『きずな』 2014.8 12ドクターレポート◆★全体運★気分にムラが生じやすく、みんなの信用を落とす危険あり。一度「やる!」と決めたら最後まで貫く意志を持つこと★健康運★イライラは体調低下のもと。笑顔が大事 ★幸運を呼ぶ食べ物★アシタバDoctorReportなめがた地域総合病院薬剤部 薬剤師和泉 裕一聞き手‥一般用医薬品とはどの様な薬のことをいうのでしょうか?和泉‥医薬品は医療用と一般用に大きく分けられます。医療用医薬品とは医師や歯科医師が発行する処方箋が必要な医薬品をさします。 一方の一般用医薬品とは医師による処方箋は必要とせずに購入できる医薬品のことで、市販薬や家庭用医薬品、またはOTC薬などと呼ばれる医薬品のことです。聞き手‥一般用医薬品とはドラックストアーなどで販売している薬のことですね。和泉‥はい。その通りです。今まではドラックストアーや薬局などで購入する方が多かったと思いますが、規制緩和により一般用医薬品のインターネット販売が解禁されるようになります。現在、一般用医薬品は第1類から第3類にまで分類されており、副作用などのリスクが相対的に高い第1類については、薬剤師が対面販売することとなっています。今後は医療用医薬品から移行して間もない一般用医薬品を除いて原則的にインターネット販売が可能となります。聞き手‥インターネットで購入出来るということは大変便利になりますね。和泉‥はい。確かに利便性は向上しますが、それと同時により安全性の確保が重要になってきます。最近のテレビCMを見ると「医療用と同じ成分というキャッチフレーズで販売している商品が多いと思いますが、これらは規制緩和によって副作用などのリスクが低いと判断されて一般用医薬品に移行してきたものです。しかしながら医薬品というものは多少なりとも副作用が存在するものですから、よりいっそう安全に使用していただくためにいくつかの注意点をご紹介させていただきたいと思います。聞き手‥それでは、宜しくお願いします。和泉‥まず初めに、購入するときの注意点です。自分の症状によくあった薬を選ぶことが重要です。これは当然のことと思われるでしょうが意外に難しいものです。値段の違いや、有名な製薬会社の薬だからといった理由で選んではいないでしょうか?一般用医薬品は、医師が診察を行い患者さんの症状にあわせて種類や量を決定している医療用医薬品とは異なり、自己責任がより求められます。副作用リスクの低い薬であっても薬剤師または2009年に新設された登録販売者という低リスクの一般用医薬品を取り扱う資格を持った方がいますので相談して購入していただくことをお勧めします。聞き手‥具体的にはどの様なことに注意して購入したらよいのでしょうか?和泉‥いくつかのポイントがあると思いますが、よく質問を受けるのは薬の飲み合わせです。医療用、一般用を含めて世の中には何万種類という薬が市販されています。一般用医薬品は相互作用が比較的少ない薬ではありますが、商品名が違うだけで実は同じ薬を重ねて飲んでいたということもあるかもしれません。またはその逆で似たような商品名なのに成分が異なる薬もありますし、医療用と同成分でも含有量が半分という薬もあり複雑になっています。他に飲んでいる薬や健康食品があれば必ず伝えていただき、お薬手帳などで管理されると情報を共有出来るため、活用していただきたいと思います。 次にアレルギーがあるかどうかも重要になってきます。薬のアレルギー反応で呼吸不全や心停止を引き起こす重篤なショック症状に陥ることがあります。この様な反応は非常に稀ではありますが、一般用医薬品だから全く出ないというものではありません。また、持病を持っている人や治療中の人、妊娠中や授乳中の人などはその薬が使用できない場合がありますので必ず伝えていただきたいと思います。お子様でしたら小児用という名前が付く商品であっても年齢制限が設けられて服用できない商品がありますのでお子様の年齢確認が必要になります。聞き手‥薬を使用するときには薬の情報だけでなく使用する人の様々な情報も必要になるということですね。それでは購入した後はどの様なことに注意すれば良いのでしょうか?和泉‥薬のパッケージには必ず説明書が入っています。用法、用量は大切な項目ですが、「使用上の注意」の欄にも大変重要なことが記載されています。一般用医薬品は「してはいけないこと」と「相談すること」といった項目があり、薬を使用してもよい状態であるかの確認事項が書かれています。一般の方向けにわかりやすく書いてあるため必ず目を通していただきたいと思います。聞き手‥一般用医薬品は弱い薬というイメージですが副作用などは見られないのでしょうか?和泉‥一般用医薬品であっても副作用が起きる可能性はありますので注意が必要になります。副作用の症状は薬の説明書の「使用上の注意」欄に記載されていますが重い副作用などは難しい医療用語で書いてありますので少し理解しづらいかもしれません。しかし説明書にはその副作用に至るまでの具体的な初期症状が書いてありますので注意深く観察していただければ酷くなる前に防ぐことが可能となります。薬によっては悪化すると死亡することや後遺症の残る副作用がありますので薬の説明書は大切に保管して副作用が出ていないか確認しながら使用していただきたいと思います。聞き手‥お薬の説明書は大変重要なものなのですね。お薬の説明書には他にどの様なことが書いてあるのでしょうか?和泉‥薬の成分表示、効能効果、保管方法、取扱い上の注意などが記載されています。一般的には直射日光や湿気を避けて涼しい場所に保管してください。錠剤やカプセル剤の中には有効成分が一日中持続するように徐々に溶け出す様に設計してある薬も存在するため、自己判断でつぶしたり、カプセルをはずしたりしないように取り扱ってもらいたいと思います。また医薬品メーカーの相談室の電話番号なども記載されていますので、ご不明な点があればお問い合わせしていただきたいと思います。聞き手‥その他に注意点はありますでしょうか?和泉‥一般用医薬品を正しい方法で使用しているにもかかわらず、病状が回復しない時は注意が必要です。一般用医薬品は手軽に購入出来る反面、薬の止め時が重要になってきます。胃痛がするから胃薬でしばらく様子を見ていたけど実は胃癌だったなんてことがあるかもれません。症状が回復しないからといって漫然と使用していると重大な病気を見落とす危険性があります。使用中に体調の異変や、効果が不十分だと感じたら早めに医師の診察を受けていただきたいと思います。 最後に、薬を使用する上でたくさんの注意点がありますが、お薬の適正使用のためにはすべて自己判断で解決するのではなく、薬の専門家と上手に相談することがポイントとなりますので、まずは気軽に声をかけていただきたいと思います。一般用医薬品の注意点について