ブックタイトルきずな_No.158

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きずな_No.158

[Kizuna]10★全体運★コロコロ意見を変え、印象ダウンを招きやすいかも。気まぐれな言動は厳禁です。運気回復には花を飾るのが◎★健康運★不規則な生活リズムを改善すれば、好転★幸運を呼ぶ食べ物★サクランボ射手座(11/23~12/21)Doctor Report││輸入感染症とはなんですか?輸入感染症とは、おもに海外で感染して日本に持ち込まれる感染症のことです。海外からの渡航者などにより、本来なら日本に常在しない菌やウイルスが人や動物・食品などにより日本に持ち込まれ感染症を発生することを輸入感染症と言います。││日本では輸入感染症は多いのですか日本は島国ですので、他国に比べ比較的少ない傾向にあります。陸続きの国では、人の出入も多くまた動物など規制のきかない生き物により運ばれてしまう事があります。しかし近年交通機関が発達し海外との交流が増えてきているため、海外で流行している感染症に対し、入国の際の健康状態(検疫)を行い水際対策が行われています。││輸入感染症にはどんな病気がありますか?主にコレラ・マラリア・細菌性赤痢、デング熱など主に熱帯地域に多い感染症があります。毎年、数例?数百例の発生報告があります。2013年には海外で麻疹に感染し帰国後、麻疹を発症した事例がありました。││麻疹は日本でも聞く病気ですが、輸入感染症になるのですか?もちろん日本由来の麻疹もあります。しかし2013年12月?1月にかけてオーストラリアやフィリピンなどの海外渡航者から麻疹が発生しました。この麻疹の遺伝子タイプはB3であり、それまで日本で発生していた遺伝子タイプとは違うものでした。そのため海外から麻疹が輸入された事になります。怖いのは2014年の麻疹発生者の半数近くがこのB3の遺伝子でした。││その他にはどのような病気が輸入されたのですか?その他には、犬から感染する狂犬病という病気があります。感染するとほぼ100%が死亡しますが、国内では昭和31年を最後に発生がありませんでした。しかし、輸入感染事例として、狂犬病流行国で犬に咬まれ昭和45年にネパールからの帰国者が1例、平成18年にフィリピンからの帰国者で2例の報告がありました。日本では狂犬病のワクチン接種が義務化されているため、国内発症はありませんが、海外ではまだ普及されていない国も多く、犬などの動物には安易に触るのは危険です。可能であればワクチンを打ってから海外に渡航する事をお勧めします。││最近はジカ熱の輸入が話題になっていますが、ジカ熱とはどんな病気ですか?ジカ熱は、蚊によるジカウイルスの媒介で発生します。蚊がジカウイルス感染者を吸血し体内でウイルスを増殖させ、他の人を吸血する際にジカウイルスを体内から人体に入れる事で感染します。症状はそれほど重症化しませんが、妊婦が感染すると新生児の脳が十分に発達しない「小頭症」の原因になることが疑われています。また、ジカウイルス感染の発生に伴いギラン・バレー症候群の症例数が増えている事が知られており因果関係が疑われています。感染してから症状がでるまでの潜伏期間は3?12日と長く、帰国後に発症する場合もあります。││どのような症状がでるのですか発熱はあまり高熱にはならず38.5度以下やまた熱が出ない事もあります。皮膚の赤い斑点状の湿疹が多く、関節痛・関節炎、結膜充血などが現れます。健康な方であえば重症化する可能性はほとんどありません。││ジカウイルスを媒介する蚊は日本にもいますか?ジカウイルスを媒介する蚊として、ヤブカ属のネッタイマシカ、ヒトスジマシカが媒介蚊として確認されています。ネッタイマシカは日本では生息していませんが、ヒトスジマシカは日本のほとんどの地域に生息しています。2014年に発生したデング熱も海外から輸入した感染症でヒトスジマシカによって感染が拡大しました。││ジカ熱の検査にはどのようなものがありますか国内で製造販売承認された検査法はないため、確定診断に地方衛生検査所、国立感染症研究所での専門機関での検査が必要になります。検査自体は血液と尿から検査することができます。││ジカ熱にかからない為にはどうしたらよいですか?現在、ジカウイルスに対するワクチンはないため、媒介者である「蚊」に刺されない事が一番の予防です。暑いと思いますが、蚊に刺されそうな藪や日蔭などに行く際には、可能な限り肌の露出をさけ長袖の服を着る事をお勧めします。また虫よけスプレーなどを使用して蚊に刺されない対策も重要です。また少数例ですが、性行為で感染した症例もあるため、流行地域に渡航した方で、パートナーが妊娠中の場合には症状の有無にかかわらず十分注意が必要になります。││今、ジカ熱が流行している地域はどこですか?天国に一番近い島といわれているニューカレドニアなどのオセアニア太平洋諸島や、アフリカ、アジア地域だとタイ、また中南米・カリブ海地域が流行地域とされています。また流行ではありませんが、アメリカやフランスでも発生が認められています。││特にブラジルが流行していると聞きますが、どの位の感染者がいるのですかブラジルでは感染者数が多すぎで政府が人数の調査を中止してしまいましたが、感染者は50万人から150万人と言われています。ジカウイルスの流行地と言われているコロンビアでは、2015年10月に初の患者が確認され、2016年1月までに2人、西アフリカ沖の島カーボベルデでは7千人の患者が報告されていますので、ブラジルは大流行していると言えます。また小頭症の発生は、年平均163例であったのに対し、2015年10月?2016年2月までに、小頭症や中枢神経奇形の発生は約5 , 900例の報告があり、このうち死亡報告が139例と報告されています。││8月にはリオオリンピックがあるため、日本からも多くの人が観戦に行く事が予想されますね。帰国者はジカ熱に注意すればいいですかブラジルではデング熱や黄熱、原虫などの感染症もあるため他にも注意が必要です。またオリンピックには世界各国から大勢の人が一か所に集まるため、ブラジルで発生している感染症以外にも注意が必要になります。人が集まって感染する可能性の高いのは、手から移る接触感染や飛沫感染などですので、手指衛生やマスクの着用をしていただくことが大切になると思います。過去の例ではインフルエンザの流行などがありました。また渡航先の衛生状況を調べ、生水の飲用を避け、虫に刺されない対策をとっていただく事も大事です、帰国後、体調がすぐれない場合にはすみやかに病院を受診し感染拡大防止に努めてください。輸入感染症(ジカウイルス)と感染対策土浦協同病院なめがた地域医療センタ-看護部上岡奈実