ブックタイトルJAなめがた広報誌 きずな No.165

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JAなめがた広報誌 きずな No.165

[Kizuna]8★全体運★物事の優先順位を間違えやすい暗示。やるべき作業を後回しにしないよう、ご用心。気晴らしには足湯がベスト★健康運★食生活の質向上が大事。運を呼べるはず★幸運を呼ぶ食べ物★シソ天秤座(9/23~10/23)Doctor Reportピロリ菌とは胃の中に入り込み定着することで、慢性胃炎の原因となる細菌です。慢性的に胃炎がおきることで胃粘膜が萎縮し、胃潰瘍や胃癌の原因となることがあるため、ピロリ菌に感染している人は除菌が望ましいと思われます。胃癌検診などで慢性胃炎や萎縮性胃炎などといった異常を指摘される場合にはピロリ菌に感染している可能性があるため精査をお勧めします。また、ピロリ菌は家族内で幼少時に胃の中に入り込み定着することが多いため、両親や子供などがピロリ感染を指摘された場合、その家族も感染している可能性があるため注意が必要です。ピロリ菌を調べるための手順としては、まず胃カメラが必要となります(自費診療の場合にはその限りではありません)。胃カメラで異常を認めなければピロリ感染は否定的と考えられますが、慢性胃炎や胃潰瘍などを認めた場合はピロリ感染の可能性があるため追加で検査を行います。追加の検査方法としては、胃カメラで粘液や粘膜を採取して調べたり、血液や便、尿、吐息を調べる検査などがあります。実際にピロリ菌に感染していた場合、その後治療が必要となります。一般的な治療方法は、胃薬と抗生物質を組み合わせて1週間続けて飲んでもらうもので、比較的簡単に治療は行えます。しかし、近年薬剤耐性を持ったピロリ菌も増加しており、薬を飲んでもピロリ菌が除菌しきれないこともあります。そのため、治療を終了してから4週間以上時間を空けてから、ピロリ菌がいなくなったかどうか除菌判定の検査が必要となります。除菌判定の検査としては、便検査や吐息の検査が推奨されていますが、元々胃薬などを内服している場合はその限りではなく他の検査方法が選択されることもあります。1回目の除菌でピロリ菌が残ってしまった場合は、薬を変更して2回目の除菌が必要となりますが、それでも尚除菌しきれないこともあります。保険適応となるのは2次除菌までのたため、自費で3次除菌まで行うかどうかは要相談となります。ピロリ菌が残ってしまう場合は、胃がんのリスクは高いと考えられるため、毎年胃カメラでの観察が必要となりますが、長年ピロリ菌による慢性胃炎が続いている人はピロリ菌が除菌しきれたとしても慢性胃炎の影響が胃に残ってしまうこともあるため、胃の状態に応じて定期的な胃カメラでの経過観察が必要になります。日本人は比較的ピロリ菌感染が多く、特に高齢者は40%以上が感染しています。ピロリ菌に感染している場合、未感染者と比べて胃癌の発生率は15倍以上といわれています。胃癌の発生リスクを下げるためには、除菌が早ければ早いほど効果が高まりますが、70歳以降でも効果があります。今まで胃を調べたことがない方で、なんとなくおなかがすっきりしなかったり、重い感じがしたり、家族にピロリ菌感染を指摘された人が居るような方は、ぜひ一度胃カメラを受けて頂き、ピロリ菌の有無を評価しておくことをお勧めします。ピロリ感染について土浦協同病院なめがた地域医療センター内科加藤夏樹